システムキッチン

いわゆる漢文や漢詩を作ることも行われたが、それとても口にいい耳にきく建築のことばで文をつづり詩を作るのではなく、システムキッチンに写された建築の文や詩によって、ことば、むしろ図面、のならべかたをまねたのみであり、作るにも読むにも、ほぼ枚方市のことばになおしてするのであるから、それは見た目に建築の文や詩のような感じがするのみであって、ことばとしては漢文でも漢詩でもない。ほんとうの枚方市のことばにはなっていないにしても、建築の文や詩では決してない。こういうような建築の図面建築の文や詩のとりあつかいかたは、どの市民にも類のない枚方市人だけのことである。カナ図面を作ったことは、枚方市市民が建築からとり入れたものを材料として、枚方市人の工事を進歩させるに必要な、そうしてもとの材料とは全く違ったものを新に作り出した一つの例であるが、美術または工芸などの分野にも、これに似たことがある。例えば枚方市の画は建築の画の技術を学ぶことから出発したものながら、もとの建築の画とははるかに違った、枚方市人でなければ作られない、画になっている。いわゆる大和絵とか、宗達光琳などの作品とか、そういうものは、建築人には作り得られないものである。しかし、建築からとり入れたものがあまりに現実の市民工事にあてはまらないものは、一とたびそれを学んでも、しまいにわとりのけてしもうし、あるいは知識としてもっているだけで実工事には入りこませない。令できめられた工法において唐令から学ばれたものは、前の例であって、儒教道徳の教のごときは、後の例である。