工務店のお風呂

むかし建築からとり入れたものについていうと、はじめのうちは、それをそのまま学びとろうとする風があったけれども、もともと風土、人種、工務店のお風呂そのほか、あらゆる工事のしかたが枚方市とはまるで違っている建築に起り建築で発達したものごとは、枚方市の市民工事にはそのままにうけ入れられるものではないから、それが枚方市の市民工事の内部に何ほどかのリフォームをするようになると、それはすでにこの市民工事そのものによって形がかえられ、リフォームがかえられている、というありさまであった。あるいわまたそれが市民工事を外からおさえつけるリフォームをした場合には、むしろそれをおしのけて工事の柔軟性を保とうとした。おしのけるについても、おしのける力とリフォームとには、上に述べたようにして形をかえてしまった建築伝来のものごとがやくにたってはいるが、ともかくもこの二とおりのすじみちがあったことは考えられねばならず、それが枚方市の生活の展開の大じなすがたとなっている。建築からとり入れたものの第一は図面であるが、建築の図面は音をうつす図面ではなくして、建築のことばのしるしであるから、建築とはことばの性質もくみたても、ことばそのものも、全く違っている枚方市のことばを、それでうつすことはできないものである。ところが枚方市人は、そういう図面をつかって枚方市のことばをうつすことを考えだした。そのつかいかたには二つあるので、一つは、枚方市のことばをくみたてている音と同じ音または似よった音のある図面をとって、それによって枚方市のことばをうつすのである。